2023.12.13

妊娠

妊娠12週目のお腹の大きさは?赤ちゃんの様子やママの状態について解説

妊娠12週目のお腹の大きさは?赤ちゃんの様子やママの状態について解説

妊娠12週目を迎える妊婦さんの中には、赤ちゃんの大きさや自分に起こる症状について気になっている人もいるのではないでしょうか?

そこで、妊娠12週目の赤ちゃんの状態と妊婦さんにみられる症状について解説します。妊娠12週目を過ごすときのポイントについても解説しているので、参考にしてみてください。

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妊娠12週目は何ヵ月目?どんな状態?

妊娠12週目は妊娠4ヵ月目に入り、安定期に入る時期です。この時期までは、受精から急速に成長してきた赤ちゃんですが、妊娠12週以降はややゆっくりと成長していきます。

高齢妊娠の妊婦さんも、赤ちゃん側の理由での流産の心配がなくなるのもこの時期です。また、妊娠12週目になると、つわりのピークを迎える人とピークが過ぎた人がみられるようになります。妊娠に必要なホルモン分泌が安定するので、体の不調の改善を感じる人も多くなってきます。

妊娠12週の壁とは

統計上では妊娠12週目になると、高齢妊婦さんの流産率が低くなります。医学的な定義ではありませんが、インターネット上では「妊娠12週の壁」と呼ばれることもあるようです。

妊娠12週未満までの流産は早期流産と呼ばれており、妊娠中の流産の9割を占めます。早期流産の原因は染色体異常など赤ちゃん側の原因が多いのが特長です。

妊娠12週以降は流産がかなり少なくなりますが、おなかの赤ちゃんのために健康に配慮した生活を送る必要があるでしょう。

妊娠12週目の赤ちゃんの状態

妊娠12週目の赤ちゃんの平均的大きさは、頭からお尻までの長さが6cm、体重が10~15g程度です。この時期の赤ちゃんは、骨が成長してくるので、超音波検査(エコー)でも白く見えるようになります。

また、妊娠12週目の赤ちゃんの顔には、眉毛やまつ毛などの体毛が現れてきます。耳の形ができてきますが、まだ音を感じることはできません。また、顎やのどの声帯の発達がみられるようになります。

この時期の赤ちゃんの動きは激しくなっています。超音波検査(エコー)で見ると、足を伸ばしたり、キックしたりなど、赤ちゃんが元気に動いている様子が見られることもあるでしょう。

この頃には赤ちゃんの性器も作られていますが、赤ちゃんの性別を見分けられるのは早くても妊娠14週頃になります。

妊娠12週目にダウン症かどうか分かる?

妊娠12週目の超音波検査(エコー)では、首の後ろ部分のむくみや短い鼻など、ダウン症の特徴を確認できます。しかし、超音波検査でこれらの特徴がみられても、すぐにダウン症と診断することはできません。ダウン症の可能性を調べるには、新型出生前診断(NIPT)や羊水検査などを受ける必要があります。

妊娠12週目のママの状態

妊娠12週目になると、妊婦さんの子宮はグレープフルーツほどの大きさになります。妊婦さんの中には、お腹のふくらみに気づく人も多くなるでしょう。

子宮内では胎盤が作られており、胎盤からも妊娠に関するホルモンが分泌されるようになります。妊婦さんのホルモンバランスが安定するため、基礎体温が少しずつ下がり、熱っぽさやだるさが治まってきます。

妊娠12週目にみられる症状

個人差がありますが、妊娠12週目には妊婦さんに以下のような症状がみられます。

つわり

つわりのピークは11~13週と個人差があります。そのため、妊娠12週頃につわりをひどく感じる人もいれば、つわりが楽になったと感じる人もいるでしょう。

つわりがひどくなっている妊婦さんはもう少しの辛抱が必要かもしれません。著しい体重減少や水分摂取もできないときは、早めに医療機関を受診しましょう。つわりが楽になっている人では、吐き気や嘔吐が治まって食欲の増加を感じることもあります。

頻尿

妊娠12週目では子宮が大きくなることで、膀胱が圧迫されるため排尿間隔が短くなってきます。子宮が骨盤の上に上がってくると、頻尿も治まります。尿が近くなると、水分量を制限する人もいるかもしれません。

十分に水分を摂取しないと、体が脱水傾向になるので、きちんと水分摂取しましょう。

歯茎の出血

妊娠12週目になると、妊婦さんの血液量の増加とホルモンバランスの変化により、歯茎が腫れやすくなっています。妊婦さんによっては、歯磨きをしたときに、出血がみられることがあります。

妊娠中はつわりによる嘔吐や食事回数の増加により、お口の中の環境が悪くなりやすい特徴があります。食後のうがいや歯磨きをきちんとおこなうようにしましょう。

妊娠12週目の過ごし方のポイント

妊娠12週目は妊娠4ヵ月に入る時期に当たり、つわりや気分の変化が緩和してくるので、体調が良くなっていると実感するようになります。

妊婦健診を4週間に1回受ける

妊娠初期の妊婦健診の頻度は4週間に1回ですが、胎児の心拍が聞こえなかったり、流産のリスクを考慮して、2週間おきに受けることがあります。

妊娠12週以降は、自然流産の頻度が低くなるため、多くの医療機関では妊婦健診の頻度が4週間に1度になります。

これまで2週間おきに妊婦健診を受けていた人にとっては、健診を受けるまでの期間が空くことで不安を感じることもあるかもしれません。

妊娠中になにか不安や心配がある人は、かかりつけの産婦人科に電話やメールで相談するとよいでしょう。

友人や知人に妊娠を報告する

妊娠12週目に入ると妊娠初期の流産の頻度が低くなります。身近な家族や職場への妊娠を報告していた人も、友人や知人に妊娠報告を始めるのもよいでしょう。

マタニティ下着に変える

妊娠12週目になると、おなかが少しふっくらし、ヒップも横に大きくなってきます。今までと同じ下着をつけていると、体が締め付けられて、血液の流れが悪くなる原因になります。

近年では、インターネットでマタニティ下着を購入することもできますが、自分の体にフィットする下着を選ぶのがおすすめです。マタニティ下着をインターネット購入するのであれば、交換ができるものを選びましょう。値段にとらわれずに、布地や縫製がしっかりしたものを購入するのがおすすめです。

バストの張りやお腹の膨らみを感じてきたら、マタニティ用のゆったりした下着をつけるようにしましょう。妊娠帯は必須ではありませんが、妊娠中のおなかを支えたり、保温したりする効果があります。

栄養バランスの整った食事を取る

妊娠12週目になると、つわりが軽くなる妊婦さんが増えてきます。つわりが治まると、食欲が増すようになるので、急激な体重増加が起こらないように注意することが大切です。

妊娠中の体重増加は、妊娠前の体型によって異なりますが、急激に太ると妊娠中の健康状態に影響を及ぼします。妊娠中はカルシウムや鉄分が不足しやすくなります。カルシウムの豊富な乳製品や鉄分の多いナッツ類などを取り入れてみましょう。

まとめ

妊娠12週目はつわりがピークを過ぎ、妊婦さんのホルモンバランスが安定し、体調の改善を感じる妊婦さんも多くなります。赤ちゃんの体では、器官が機能し出し、体や顔の細部も作られています。

妊娠中期に入りますが、おなかの赤ちゃんと自分の健康に気を付けて過ごすようにしましょう。

参考:
妊娠中の過ごし方
自分に合ったつわり軽減方法が、きっとある!

ABOUT ME

原明子
国立大学で看護学を学び資格を取得し、卒業後は都内の総合病院に勤務。 海外医療ボランティアの経験もあり。 現在は結婚・子育てのため、医療や健康分野を中心にライター・編集者として活動中。 学歴:2005年 国立大学看護学部卒業。取得資格:看護師、保健師。

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