2024.01.24
妊娠
いよいよ妊娠中期に入る妊娠16週目。これから妊娠16週目を迎える人の中には、赤ちゃんや自分の状態について気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、妊娠16週目の赤ちゃんの大きさやママの体の症状について解説します。妊娠16週目を過ごすときのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠16週目は妊娠5ヵ月に入る時期です。妊婦さんの体には皮下脂肪がつき始め、体がふっくらした体つきになります。
この時期には、すでに胎盤が完成しています。赤ちゃんとママをつなぐへその緒では血液がしっかり流れており、赤ちゃんの成長に必要な酸素や栄養を胎盤から受け取るようになります。
妊娠16週目の赤ちゃんの座高はおよそ11㎝、体重は80gほど。この時期の赤ちゃんの体の大きさは、大きめのリンゴくらいになります。
赤ちゃんの体の機能の多くは、出生時と同じくらいの働きをするようになります。赤ちゃんの腕や脚もでき上るので、活発に動いています。ただ、この時期の赤ちゃんは、毎日16~20時間ほど眠っているので、超音波検査(エコー)で動いている様子を見ることができないかもしれません。
それでも超音波検査(エコー)では、体全体がおさまらないほど成長していることが分かるでしょう。骨も丈夫になるので、体の骨格もはっきり分かるようになります。赤ちゃんが羊水を飲み込んでいる様子が見られることもあります。
おなかの赤ちゃんの性別は、ペニスがあるかどうかで判定します。赤ちゃんの性別を適切に判定できるのは妊娠20週頃。一方で、早ければ妊娠16週目頃から性別を判定することが可能です。
なお、妊娠16週目では胎動を感じることはほとんどありません。出産を経験している妊婦さんでは早めに胎動を感じることもあります。しかし、この時期にお腹にポコポコした動きを感じるのは、腸の動きやお腹のガスによるものと考えられます。
妊娠16週目には、妊婦さんの子宮の大きさは、幼児の頭の大きさほどになります。外見上でも、お腹の膨らみに気付かれやすくなります。
大きくなった子宮は骨盤の中からお腹の方へせり出すようになります。そのため、恥骨の上部分をさわると、膨らみを感じられることがあるでしょう。ただ腹筋を鍛えられている妊婦さんでは、お腹が前方にせり出せずに、お腹の膨らみが目立たないこともあります。
また子宮がお腹の前方に来ると、膀胱への圧迫がなくなるため、妊娠初期からみられていた頻尿の症状が治まってきます。
ここでは、妊娠16週目にみられる症状の特徴についてみていきます。妊娠中の症状の現れ方には個人差があるので、特定の症状がみられなくても不安になる必要はありません。
妊娠16週までには、半数の妊婦さんがつわりの治まりを感じます。言い方を変えれば、残りの半分の妊婦さんはつわりが続いている人もいるでしょう。自分だけつわりが終わらない・おさまらないと不安を感じている人もいるかもしれません。
つわりが終わる時期には個人差があります。妊娠22週までには、9割の妊婦さんのつわりが治まるとされています。妊娠16週目につわりが続いている人は、少しずつ食事を取りながら、引き続きつわりの対策をしましょう。
5%以上の体重減少や水分を取るのが難しいときは妊娠悪阻の可能性があります。我慢しすぎずに、早めに医療機関で治療を受けましょう。
妊娠16週目には、大きくなった子宮を支えている靭帯に負担がかかるため、お腹の張りを感じることがあります。お腹の張りが起きても、一休みすれば治ることがほとんどです。
お腹の張りは体に無理がかかっているときに起こりやすくなります。妊娠中は体に負担がかかりすぎないように過ごすことも大切です。
妊娠16週目には、胎盤で母乳作りを準備するホルモンが分泌されるようになり、胸が大きくなります。人によっては、乳房や乳首が敏感な状態になり、下着とこすれて痛みを感じることがあります。
妊娠16週目には、体型の変化に合わせた生活を過ごすようにしましょう。この時期の過ごした方のポイントは次のとおりです。
体全体に皮下脂肪がついてくるので、お腹やバストだけでなく、ヒップのボリューが増えるようになります。妊娠前の体型よりもふっくらしてくるため、妊婦さんらしい体つきになっていくでしょう。
特に、バストは妊娠前よりも2カップほど大きくなることもあります。妊娠初期の下着や衣類を身に付けていると、体に締め付けを感じることもあります。体の血行が悪くなる原因にもなるので、体に合った下着や衣類をつけるようにしましょう。
妊娠中の体重増加の目安は、妊娠前の体型によっても異なります。妊娠前に普通体型だった妊婦さんであれば、妊娠16週目は1週間あたり0.3~0.5㎏の体重増加にとどめましょう。
毎日体重計に乗るのはストレスが大きいので、2~3日で調節するのがおすすめです。1週間単位で目標の範囲内で体重が増えているときは、食生活を見直す必要があります。
妊娠16週目は体調が安定してくるので、運動を取り入れるのもよいでしょう。この時期は、妊婦さんのお腹が大きくなってくるので、あまり体を動かしたくない人もいるかもしれません。
妊娠中の適度な運動は気分転換になりますし、太りすぎを防ぐので安全につながります。運動により全身の血行が良くなったり、筋肉が鍛えられたりするので、妊娠による腰痛やむくみの軽減も期待できます。
多胎妊娠の人やハイリスクの妊婦さんは、主治医に確認しましょう。
日本には古くから妊娠5ヵ月目の最初の戌の日に、妊婦さんが腹帯を巻いて安産祈願をする風習があります。戌(犬)は多産でお産が軽いことから、「安産の神様」として親しまれてきました。
戌の日の安産祈願では、「帯祝い」をおこないます。伝統的には、妊婦さんの実家から贈られた腹帯(岩田帯:いわたおび)を参拝の際に祈祷してもらいます。
ただ、妊娠16週目につわりが続いている妊婦さんもいるでしょう。戌の日に安産祈願をしたい人は、妊娠5ヵ月の最初の戌の日にこだわる必要はありません。つわりや体調が落ち着いたら、戌の日に安産祈願をするのがおすすめです。
妊娠16週目は妊娠中期に入る時期です。つわりや頻尿など妊娠初期からみられていた体の不調の改善を感じる人が多い一方で、まだまだつわりが続いている妊婦さんもいます。
この時期は食欲が増して体重が増加しやすいので、バランスの良い食事や適度な運動を取り入れることを意識することが大切です。
妊娠16週目になると、妊娠5ヵ月目の戌の日の安産祈願を意識する人も多いでしょう。安産祈願をする人は日付にこだわりすぎないことも大切です。
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