2024.01.24
妊娠
これから妊娠15週目を迎える妊婦さんの中には、赤ちゃんがどのくらいの大きさにまで育っているのか気になっている人もいるのではないでしょうか?この時期に起こる自分の症状についても気になりますよね。
そこで、妊娠15週目の赤ちゃんの状態や妊婦さんにみられる症状について解説します。この時期の過ごし方のポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
妊娠15週目は妊娠4ヵ月の終盤に当たる時期です。赤ちゃんの大まかな器官の組み立てが完成し、細かい部分が作られる時期です。ただ、体の各器官は成熟な状態ではないので、これからも成長していきます。
妊娠15週目には胎盤が完成し、次週からいよいよ安定期に入ります。おなかの赤ちゃんは胎盤の血管を介して、ママの血液から酸素や栄養を受け取り、二酸化炭素や老廃物を受け取ります。
妊娠15週目になると、赤ちゃんの頭からお尻までの長さは、10.4~11.4㎝、体重は40gほどになります。
この時期の赤ちゃんは、舌の上に味を感じる器官の「味蕾(みらい)」ができ始めます。体の表面にある皮膚も厚くなり、足の爪も完成するなど、体の細かい器官が作られます。
手足の筋肉や骨の成長が進みます。妊娠15週目には羊水が増えてくるので、赤ちゃんの動きが活発になります。赤ちゃんが両腕を伸ばしてバンザイしているような動作が見られることもあるでしょう。
超音波検査(エコー)では、赤ちゃんが指をしゃぶっている様子を見られることもあるかもしれません。これは「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」と呼ばれるもので、出生後にママのおっぱいを吸うのに大切な動作となります。
指しゃぶりをしていることの多い手が利き手の始まりといわれています。
妊娠15週目には、赤ちゃんの性別が確認できることがあります。おなかの赤ちゃんの性別判定は、超音波検査(エコー)でペニスがあるかどうかを見極めておこないます。
赤ちゃんの性別がきちんと分かるのは、妊娠20週頃になります。赤ちゃんが男の子であれば、早い時期に性別が分かるでしょう。出産時のサプライズで赤ちゃんの性別を知りたい人は、担当医に伝えておくのがおすすめです。
妊娠15週目に、胎動のようなものを感じる妊婦さんもいるかもしれません。実際に胎動を感じられるようになるのは、妊娠18~20週くらいになります。
胎動と感じたものは腸の動きの可能性があります。赤ちゃんの動きを感じられるのはもう少し先なので、楽しみに待っていましょう。
妊娠15週目になると、妊婦さんの子宮は新生児の頭の大きさくらいになります。妊娠初期よりもお腹のふくらみが目立つようになり、周囲の人に妊娠を気付かれることもあるでしょう。
この時期には、大きくなった子宮は骨盤の上の方に位置するようになります。妊娠初期から膀胱の圧迫で頻尿がみられていた妊婦さんも、症状が軽減するようになります。
また、妊娠15週目になると胎盤が完成するため、体内のホルモン分泌が安定してきます。そのため、妊娠初期にみられていたようなだるさや熱っぽさは治まってくるでしょう。
体の不調が治まり食欲も増進してくるので、体の良い調子を感じる妊婦さんが増えてきます。
妊娠15週目になると、多くの妊婦さんに熱っぽさや頻尿の改善がみられるようになります。一方で、次の症状がみられることがあります。
妊娠15週目では、半数以上の妊婦さんがつわりの改善を感じるようになります。言い方を変えれば、妊婦さんの中にはまだつわりが治まらずに辛い思いをしている人もいるでしょう。
妊娠22週頃には、つわりが治まる妊婦さんが9割になります。つわりは症状のピークを迎えてから治まることも多いので、吐き気や嘔吐がひどくなっている人もいるでしょう。
つわりがひどいときは、体を休めながら上手く乗り越えるようにしましょう。
妊娠15週目になると、子宮が大きくなるのにともない、お腹の張りや痛みを感じやすくなりましょう。子宮が大きくなると、子宮を支える靭帯が引き伸ばされやすくなり、横っ腹が突っ張ったような痛みを感じることもあります。
靭帯の突っ張りによるお腹の張りは、休憩したり温めたりすると改善しやすくなります。
妊娠15週目頃には、妊婦さんの循環血液量が増えてくるためです。赤血球など血液の成分が増えずに、水分で薄まった状態になるため、検査で貧血の項目で引っかかることがあります。
とはいえ、妊娠中も鉄分の摂取は必要です。特に、日本人女性は鉄分の摂取が不足しやすい特徴があります。毎日の食事やサプリメントで鉄分を補っていきましょう。
妊娠15週目は体調の改善を実感する妊婦さんが多くなります。この時期は、以下のことに気を付けて生活を送りましょう。
妊娠15週目に入ると、食欲の増進を感じる妊婦さんが多くなります。つわりで十分な食事が取れなかった人では、反動で食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。
妊娠中は体型に合わせて適切に体重増加をする必要があります。妊娠前が標準体型であった人であれば、この時期の体重増加の目安は1~1.5㎏ほどになります。
妊娠中に体重を増やしすぎると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群を発症したり、難産のリスクが高くなったりします。食べ過ぎてしまう人は、食事日記などに記録して食生活を振り返ってみるのもおすすめです。
妊娠15週目になったら、自治体や医療機関の両親学級や育児学級に参加しましょう。両親学級や育児学級では、妊娠中の生活のポイントや、出産後の育児について学べます。
両親学級や育児学級では、妊婦さんだけではなく、夫婦そろって出席することができます。講座内では、男性向けに妊婦体験や沐浴指導もあります。男性が両親学級に出席すると、妊婦さんへの配慮や育児への意識も高まります。
両院学級には、パートナーと揃って出席するようにしましょう。
妊娠によりお腹が大きくなると、今までできていた動作がスムーズにおこなえなくなります。前かがみになりやすいお風呂掃除や、腹筋を使う布団の上げ下げなどは控えるようにしましょう。
お風呂掃除であれば柄の長い掃除用具を使用したり、可能であれば、パートナーや家族に手助けしてもらったりできます。
妊娠15週目は、妊婦さんの半数以上がつわりの改善を実感する時期です。また、胎盤の完成によりホルモン分泌が安定するので、体調が良くなったと感じる人が多いでしょう。
とはいえ、妊娠中であることには変わりありません。引き続き、おなかの赤ちゃんと自分自身の健康に配慮した生活を送りましょう。
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